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【本宣】神野オキナが20年間小説屋をやっていてようやく書けた大人の寓話 カミカゼの邦

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こんにちは、きんどるどうでしょうです。出版関係者・クリエイターご本人から作品紹介をいただく番組宣伝ならぬ【本宣】

今回はベテラン作家・神野オキナ先生が20年間小説屋をやっていてようやく書けたという大人の寓話、8月29日発売の新作「カミカゼの邦」の紹介をいただきます。

Kindle版には珍しく帯が表紙についてますね。"発売前から文芸評論家・書店員の間で話題沸騰!"という2017年最強のエンタテインメント。沖縄在住の神野オキナさんが沖縄を戦場にしてしまう国際謀略アクションをお楽しみください。

神野オキナが20年間小説屋をやっていてようやく書けた大人の寓話 カミカゼの邦

こんにちは、小説家の神野オキナです。月日に徳間書店より一「カミカゼの邦」がKindle配信されますのでご紹介します。

魚釣島に民間人が上陸、それを中国政府が確保、このことをきっかけに日本と中国は対立を本格化し、やがてそれはミサイル攻撃となって沖縄を戦場に変えてしまう”……というところから始まる一般文芸向け作品

先に書いた冒頭部分のあらすじをご覧になれば判るとおり、これまでの脳天気系から打って変わって、シリアスなバイオレンス&アクションな謀略小説、となっております。

カミカゼの邦(くに)

神野オキナ (著)
価格:1,642円

魚釣島で日本人が中国人民解放軍に拘束されたことを機に海自と中国軍が交戦状態に入った。在日米軍もこれに呼応。沖縄を舞台に“戦争”が勃発した。米軍によって組織された民間の自警軍――琉球義勇軍に参加した沖縄生まれの渋谷賢雄は激戦を生き抜く。そして突然の終戦。東京に移った賢雄の周辺で暗躍する中国の非合法工作員〈紙の虎〉の真の目的は――? やがて賢雄のもとにかつての部下たちが集う。国際謀略アクション小説、新たな傑作の誕生。

とにかく、我ながら面白いものが出来ました。その意気込みに答えて下さったのが自宅警備隊の方たちで、Twitterの上で、こういう形でバックアップしていただくことになりました。

自宅警備隊らによる作品紹介コント

Twitterモーメント:【自宅警備隊宅外派遣】自宅警備隊【臨時編成突入チーム】(誤解)

モーメント上にあることはまあ一種のコントですが、この「カミカゼの邦」を気に入っていただけたのでここまでして頂けたのだ、と思います。

20年間小説屋をやっていてようやく『大人のための寓話』が書けました

デビューしたときから追及している「政治や思想に関係のない、また『近くの異世界』ではない、あらゆるドラマの舞台としての沖縄」の、これまでの総決算作となりました。(本編の舞台は本州に移ってゆくのですが……)

戦争物であり、謀略モノであり、不器用な恋愛モノでもあり、エロスとバイオレンスがてんこ盛りです。また、読んでいる方が息切れしないようにユーモアも少々あります。

20年間小説屋をやっていてようやく、(本人的には)『大人のための寓話』が書けました。この「カミカゼの邦」は内容的にも作業的にも(こちらは編集部の御厚意もありますが)限界まで手を抜かないで作り上げた、初めての長編小説です。

これまでの自分の中にありながら、フルアクセルで出力していなかったモノ、ということで400字詰め原稿用紙で1300枚、600キロバイト近いものを、ほぼぶっ続けで書きまくり、二ヶ月で一気に仕上げました。

それだけならただの荒っぽい小説です。

もちろん、その後半年をかけて、修正と校閲を繰り返し、改修部分も含めるとその1.5倍近い分量の小説となりました。目指したのは「望月三起也先生の漫画の空気を、なんとか小説で再現できないか」ということでした。

「夜明けのマッキー」や「最前線」などの戦場漫画、代表作「ワイルド7」などの現代アクション漫画、ダイナミックなストーリー、多彩な登場人物、粋なギミックやガジェットの使い方。あのワクワクした感じを、物真似ではなく、今より少し未来の日本を舞台にして再生したい、と願いながら作りました。

そして「チームもの」のアクション小説としての基準点だったのは矢作俊彦、司城 志朗先生のコンビで書かれた小説「ブロードウェイの戦車」とドン・ペンドルトンの「マフィアへの挑戦」の二巻目「抹殺部隊」。

前者は「忠臣蔵」を海外を舞台にした冒険小説に換骨奪胎したという傑作で、後者は一時シルベスター・スタローン主演で映画化の話もあった、長編人気アクションシリーズの二巻目で、こちらも340巻を超えるシリーズの中の、最高傑作と呼ばれる作品。

映画で言えば「エクスベンダブルズ」ではなく「ワイルドギース」や「戦場の犬たち」、「暁の七人」「戦争プロフェッショナル」のような作品を今の描き方で、というのも頭の中でありました。

この名作たちからから、真似にならないように遠く離れつつ、どうやって面白さの面で近づいていくか、が小説としてのテーマでした。

カミカゼの邦(くに)

神野オキナ (著)
価格:1,642円

魚釣島で日本人が中国人民解放軍に拘束されたことを機に海自と中国軍が交戦状態に入った。在日米軍もこれに呼応。沖縄を舞台に“戦争”が勃発した。米軍によって組織された民間の自警軍――琉球義勇軍に参加した沖縄生まれの渋谷賢雄は激戦を生き抜く。そして突然の終戦。東京に移った賢雄の周辺で暗躍する中国の非合法工作員〈紙の虎〉の真の目的は――? やがて賢雄のもとにかつての部下たちが集う。国際謀略アクション小説、新たな傑作の誕生。

おわりに

神野オキナ自身としては、今回かなり上手くいったと思っています。これまで20年の作家人生で、「自信作です」という言葉はなるべく避けてきました。

全て自信作である、というのと同時にその言葉を使う時は本当に心の底からそう言える作品、アクセルを本気で全部踏み込んだ作品、と決めていたからです。

ようやくそれを使う時が来た、と思っています。恐らく、良くも悪くもこの作品が、神野オキナという作家の将来を決定することは、間違いないと思います。紙の本が発売と同時にKindleの電子書籍版も発売になります。では、どうぞ皆様、よろしくお願いいたします。

注意事項:Kindle本の価格は随時変更されています。また、本サイトでは購入された書籍や内容についての責任は持てません。ご購入の前にAmazon上の価格・内容をよく確認してください。良い価格で良い本を。きんどるどうでしょうでした。

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