こんにちは、リアル書店員のケス・ノングです。日本文芸社コミックセールにて僕が大好きなマンガがびっくりするようなセールになっていたので取り急ぎお知らせします。
ひとり居酒屋で飲みながらタブレットで読みたい『荒野のグルメ』
荒野のグルメ 1
「野武士のグルメ」でも話題の食漫画の巨匠コンビ、久住昌之氏と土山しげる氏による最新作!! 主人公・東森良介はニチブン商事の営業課長。日々の仕事の疲れを癒す為、東森が夜毎楽しみにしているのは、都会の中の荒野の“オアシス”と名付けた店での食べ呑み!! 美味い肴と酒の組み合わせを楽しむ珠玉のグルメコミック!!
なんと972円の865ポイントバック!! 実質89%オフです。ありえん。
久住昌之といえば、あの大ヒットドラマ「孤独のグルメ」の原作者。谷口ジローの細密で繊細な画力と合わせて、「一人でメシを食う時間」の心地よさと切なさを、ほぼ文学の域にまで高めた名作です。ケス・ノングは谷口ジローさんも昔から大ファンでして、先日亡くなられたことが残念でなりません。
さて、この「荒野のグルメ」は、その久住昌之が「喧嘩ラーメン」や「極道めし」で知られるグルメ漫画家、土山しげると組んだ作品です。
ここでも、「孤独のグルメ」に通じるハードボイルドな世界観が堪能できます。サラリーマンの中年主人公がこの世を西部劇の荒野に見立て、その中にあるささやかなオアシス、すなわち行きつけの小料理屋でひと時の休息をとる――とただそれだけの話が延々続きます(笑)。
「孤独のグルメ」との大きな違いは、主人公が酒が飲めることと、出てくる店が毎回同じオアシス小料理屋であること。他にお店も行くことがありますが、やはり「俺にはオアシスだ」となってしまいます。巧妙なカメラワークで絶対に顔出しをしない女将の人生が、行間から少しずつ立ち上がってくるのがまた久住昌之特有の文学感です。
同じコンビで幻冬舎「野武士のグルメ」も出ています。セールにはなっていませんがこれもおすすめですよ。 定年退職したただのオヤジが、自分を野武士に見立ててメシを食う、という、なんやねんそれ、という作品ですが、面白いです(笑)。
続刊も同じく大幅ポイント還元
荒野のグルメ 2
働く男たちのオアシス、それは一人静かに杯をくゆらす至福の刻を過ごせる店。美味い酒、美味い肴と心地よい女将の気遣い。男たちは今宵も心癒されるオアシス求めて、夜の街を彷徨い歩く!!「孤独のグルメ」、「食の軍師」の久住昌之と、多くの食漫画を描いてきた土山しげるの最強タッグで描く、大人のための酒と食エンターテインメント、第2巻登場!!
荒野のグルメ 3
酒と肴と心地よい空間。素晴らしき酒場は男のオアシス!!久住昌之と土山しげる、美味なるもの大好きな二人の漫画家がタッグを組んだ大人気コミック、待望の第三弾が登場!! 夜な夜な酒場というオアシスで繰り広げられる、大人のドラマ!! 読んだら呑みたくなる、食べたくなること請け合いの珠玉のコミック!!
いかがでしたか?
今回、たまたまセールを見かけて興奮して勢いで書いてしまいました。で、書くために読み返していたら腹が減ってしまいました(笑)。
あ、そうそう、この「荒野のグルメ」、ひとりで居酒屋で飲みながらタブレットで読むとものすごく楽しいですよ。まさに「野武士による荒野での孤独のグルメ」状態(笑)。おすすめします!
キャンペーン拡大中!ポイント還元は13日深夜頃まで?
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— きんどう (@zoknd) March 10, 2017
この記事を書いた人:ケス・ノング
某チェーン書店で文芸書・文庫を担当。自分は人に薦めるくせに、人に薦められると読みたくなくなる天邪鬼。昔は年間300冊は読んでいたが、年々集中力が衰え今は年間80冊くらい。
Amazonプライムのおかげで映画やドラマも見てしまうので全然時間が足りなくて一週間が四週間くらいあればいいのに、とかバカなことばかり考えているからよけい本が読めないという悪循環に陥りがちな中年真っ盛りです。
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